観光部次長 丸 山 祐 子
山岳高原観光課長 小 林 伸 行
観光誘客課長 若 林 憲 彦
国際観光推進室長 小 池 秀 一
●
付託事件
12月12日に同じ
●会議に付した事件
1
付託事件のうち1、2、12、15、16、19
2
観光部関係の
所管事務一般について
●
開議時刻 午前10時27分
●共
田委員長 開会を宣した。
▲
日程宣告
観光部関係の審査
▲
欠席報告
本日、
石和委員は欠席する旨の届出があったことを報告した。
▲
観光部関係の
付託事件の報告
予算案2件、陳情4件
▲
議題宣告(
観光部関係)
付託事件及び
所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して
理事者の説明を求めた。
◎
渡辺高秀 観光部長 別添、
観光部長説明要旨に基づいて説明した。
○共
田武史 委員長 第1号「令和4年度長野県
一般会計補正予算(第4号)案」中、第1条「第1表
歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款
商工費中の
観光部関係について、
理事者の説明を求めた。
◎
小林伸行 山岳高原観光課長 議案、
予算説明書により説明した。
○共
田武史 委員長 第26号「令和4年度長野県
一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表
歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款
商工費中の
観光部関係について、
理事者の説明を求めた。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 議案(
追加分)、
予算説明書(
追加分)及び別
添資料1により説明した。
○共
田武史 委員長 理事者から発言を求められていたので、これを許可した。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 別
添資料2「
観光需要喚起策について」及び資料3「
信州観光復興元年「冬の信州
ときめき観光キャンペーン」について」により説明した。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 別
添資料4「知事による豪州での
トップセールスについて」により説明した。
○共
田武史 委員長 委員の
質疑等発言を許可した。
◆小池清 委員 おはようございます。御案内のように、この
コロナ禍でいろいろな
事業者の
皆様方も大変、御苦労をされております。どの産業の
皆様方もやはり行政の支援があるとか、ないということで、
大分期待をされておりまして、県の施策として、ぜひとも該当するような事業をやってもらいたいということだと思います。そういった点からいたしましても、この
観光関係につきましても、やはり
長野県内のあらゆる地域に経済的な支援が行き届くような施策を実施していただくことが大事だと思います。
今回出していただいた
国内誘客回復緊急事業、
信州割SPECIALは当然、県内各地域みんな該当するわけでありますけれども、ほかの事業につきましても、県内は南北に広いものですから、なかなか地域性があったり、シーズン的なものもあるかと思いますが、そんなこともしっかりと加味した上でやっていただくことが大事ではないかと思いますので、そういったことをお願いしておきたいと思います。
そういった中で、今回、今までの230億円の予算に対して新たに約74億円と大きな
追加予算ということです。
観光支援という形で、
全国旅行支援等が実施されておるんですけれども、またここに来て第8波という形でなかなか厳しいといった声も多いんですが、それを踏まえて、せっかくこういった予算を組んでおられるわけですので、
実施状況、効果とかその辺のポイントというのはいかがでしょうか。また、今後、これらの事業に取り組んでいくに当たって、これまでの
皆様方の経験から、今までもやっておられると思いますけれども、さらにこんな点をやっていったらというようなことがありましたら、お知らせいただきたいと思います。また、そういった点を
関係業界の
皆様方にアピールすることによって、
皆様方にもしっかりと対応していただけるのではないかと思いますので、
コロナもまだこれから来年に向かって広がるというような話もあって心配しておるんですが、やはりそれをしっかりと踏まえて対応していくという点で、お考えを伺いたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 ありがとうございます。最初に、部長からもお話がありましたように、国内の
宿泊関係については、
回復基調が続いているかと思います。統計的に見ますと、今年度、各月でも7割から8割といった形で推移しておりまして、これは宿泊割ですとか、4月からやってきました
観光キャンペーンの効果が一定程度表れて、好調に推移しているかと考えております。この秋の
紅葉シーズンも天候に恵まれまして、割引も後押しとなりまして、県内は全体的に好調に推移しておりました。
先頃、
大手予約サイトのじゃらん、楽天といったところと
情報交換をしたところなんですけれども、
個人旅行につきましては、今年の秋、11月なんですが、
コロナ前と比べた伸び率が、長野県は楽天で全国4位、それから、じゃらんでは全国1位ということで、誘客策の効果が一定程度出ているかと思っております。
今後につきましては、先ほどの宿泊割、
信州割を
全国旅行者に展開しておりますけれども、また割引率などが若干下がりますが、
年明け以降も引き続き実施していくということと、それから
キャンペーンということで
プロモーションにも力を入れていくということ、また、
スキー関係の割引の販売も明日以降始まりますので、そういったものを組み合わせて、
需要喚起策と
プロモーションの両輪で取り組んでまいりたいと思います。
また、事業の展開につきましては、
事業者さんとも
意見交換をしながら進めさせていただきたいと考えております。
◆
大井岳夫 委員 それでは、お願いいたします。2点について質問をいたします。まず、資料2になりますけれども、
観光需要喚起策ということで、
先ほど説明をいただきました。
観光部におかれましては、
観光事業者をあらゆる視点から非常に幅広に御支援いただいておりますことに感謝申し上げます。前回の
委員会だったかと思いますが、
信州割SPECIAL、あとは
観光クーポンに追加して
交通クーポンということで御説明をいただいたところです。まずは、その
観光クーポンのプラスアルファの部分で、どれだけ地域の
公共交通の利用があったのか、その状況について伺いたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 交通クーポンの
利用状況についての
お尋ねでございます。10月から実施しまして、まだ十分に精算が上がってきていない状況でございます。途中経過でございますが、現段階で利用されている額としてこちらで把握しているのは、4,000万円ほどとなります。その内訳ですけれども、
タクシーで2,900万円ほど、それからバスで800万円、鉄道で350万円ということで報告が上がってきております。
活用事例としましては、
タクシーが一番多いんですけれども、バスでいいますと、例えば上高地行きの
観光バスなどの利用がされていると、
事業者の
皆さんからは聞いております。
年明け以降も
全国旅行支援が続きますし、まずは
試行状況を踏まえて、余裕があるということであれば
追加配布といいますか、事業の継続はしてまいりたいと考えております。
◆
大井岳夫 委員
タクシー2,900万円、そしてバス800万円という金額でありますけれども、現場の
事業者からも評価する声というのが当然あろうかと思いますが、そういった声を現段階でどれぐらい把握されているかということと、それから、今後の
制度設計に当たりまして、現場から何か要望をされていることがありましたら、併せて伺いたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 事業者の
皆さんからの声ですけれども、
タクシー業界、また
バス事業者様からも感謝の声はいただいております。
試行状況を見ますと、確かにいま一つ芳しくないところもありますので、そういった部分につきましてはPRをしていきたいと思っておりますし、また、
事業者の皆様とも御相談しながら、取扱いできる
交通商品を増やしていくような取組を続けていきたいと思っております。
◆
大井岳夫 委員 分かりました。前回の
委員会でも申し上げましたが、
交通クーポンということで、初めて使われる方も多いかと思います。そういったところで、より地域の
公共交通を使っていただけるように、
宿泊施設から誘導するような御努力を引き続きお願いできればと思います。
次の質問に移ります。これは11月5日の
新聞記事なんですが、
山小屋キャンセル料、対応はといった記事が掲載されました。これまで県におかれましては、
山小屋への支援ということで、
コロナ禍において、登山が注目される一方で、
感染対策に気を遣われながらの
山小屋の運営というところで、大変難しい
経営状況にあったわけですけれども、様々な支援を講じていただいたことに対しまして、感謝を申し上げます。
山小屋は、登山道の整備も含めて、
登山者が安全に山を登れるようにという点で非常に重要な働きをしております。そして、登山、山岳が県内の観光においても大きな位置を占めているわけですが、その
県内観光も支えていただいているということで非常に重要な役割を果たしているところです。一方で、課題としては、
キャンセル料の規定が、同じ山、近隣の
山小屋であってもまちまちだというところで、
キャンセル料をしっかり取るという
山小屋もあれば、
キャンセル料の規定がないから取らないという
山小屋もあるようです。一番あってはいけないのは、宿泊しないのに複数の
山小屋を予約される方がいて、そのせいで本当に泊まりたい方が泊まれないという事態も生じているということです。
私は、この辺のルールに対して、できれば県が
旗振り役になっていただいて、
キャンセル料の共通の規定を設けていただければ、より
山小屋も守られますし、登山もより魅力的なものになるのではないかと考えます。共通の
キャンセル料規定ということで、今後、県が
旗振り役を果たしていただくのに向けて、まず研究、検討を進めていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 山小屋の
キャンセル料に関する
お尋ねでございます。まず、
山小屋はもともと
キャンセル料という概念がなかったわけでございますが、
コロナ禍で
完全予約制になりまして、去年、今年と
キャンセル料を設定して、取るという
山小屋が増えてきております。一方で、そういった
キャンセル料をまだ設けていないところもございます。
山小屋の特性としまして、悪天候ですとか、特に
コロナ禍の中で体調が悪化した場合ですとか、
キャンセル料という規定があっても、
山小屋によってはなかなか取りづらい部分もございます。この辺りについては、本当に委員御指摘のとおり、
山小屋の経営にとって非常に重要な課題だと我々も認識しております。県として、これにどういう関わりをしていくかということも、またこれは
山小屋の経営に対してどういう支援をしていくか等もありますけれども、今、我々も各山域の
山小屋の
組合長さんと定期的に
意見交換、
情報交換をする場もございますので、まずは各山域、
山小屋の現状を把握して、
山小屋の
皆さんのお考えをお聞きした上で、我々としても、もちろん
登山者の
皆さんの良識にお願いするところではございますが、一方で、当日、検温をして、体調が悪かったら、もう絶対に山に入るなということも言っておりまして、様々な観点で、この
キャンセル料、それから
登山者の
皆さんに対するお願いなどをどういう形で周知していけばいいのか、考えていきたいと思います。
◆
大井岳夫 委員 分かりました。
山小屋の
経営者の中でも様々な考えをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。その現場の声を聞いていただいて、ぜひ調整役としていい方向に行っていただければということを要望いたします。
もう1点、さらに
ハードルを上げるようなんですが、その
キャンセル料の規定に加えて、
事前決済という
仕組みがどんどん導入されていけば、そもそも
キャンセル料云々ということにもなっていかないのかと思います。
事前決済の
仕組みというのは、いろいろ
システム料がかかってきたりですとか、
キャンセル料の規定以上に
ハードルが高い部分もあるかと思いますけれども、併せてそんな研究、検討をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 山小屋のDXといった部分の
お尋ねかと思います。その辺りについても、
キャンセル料の部分と併せて、
山小屋の現状と
課題等についてお聞きした上で、また
対応等を考えてまいりたいと思います。
◆
大井岳夫 委員 分かりました。定期的にそういった
意見交換の場を設けていただきまして、現場の声を拾い上げて、そして改善につなげていっていただきたいと思います。
同じ記事になりますけれども、
北アルプス常念岳の
山小屋に
宿泊予定だった女性二人組が到着しなかったことから、
山小屋の通報を受けて県警のヘリコプターが捜索をしたということで大変な騒ぎになったということですが、結局、その二人は違う山に登っていたという記事でありました。二人はきちんとその
山小屋に
キャンセルの連絡をしたということなんですけれども、
山小屋はそんな連絡は聞いていないということで、
大分食い違いがあったようです。
命を守るために、ここまでしっかりと登山届を出していただく、そして、
山小屋とも連携していただいているということで、本当にこの取組には頭が下がる思いでおりますが、一方で、
キャンセル等と同じような話題として、このようなニュースも載りました。こういった
食い違いがないように、さらなる御尽力をお願い申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○共
田委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。
●
休憩時刻 午前11時4分
●
再開時刻 午後1時26分
○共
田武史 委員長 再開を宣し、委員の
質疑等発言を許可した。
◆
加藤康治 委員 それでは、私からも何点か
お尋ねをしたいと思います。初めに、
観光誘客の関係で、先ほども御説明がありましたけれども、
年明けの
全国旅行支援ということで、昨日、
観光庁から1月10日に再開するという発表がございました。これは
都道府県の事業でございますので、これから
都道府県についても、いつからということで日程が示されるかと思っておりますが、お話を聞いていますと、
観光業の皆様、また県民の皆様も、やはりこの
全国旅行支援には非常に期待されているところもありまして、いつ頃から始まるのかというお
問合せもいただきます。
そこで、長野県における
全国旅行支援が大体いつ頃から始まるということを、いつ頃発表されるのか、そのめどを教えていただきたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 全国旅行支援のスタートの時期についての
お尋ねでございます。昨日、
観光庁から発表されまして、昨日の午後に
説明会がございました。今回74億円ということで追加の予算をお願いしておりますし、また、その予算との兼ね合いもあって、終了時期、いつまでやるかといったことも現在、検討しております。また、他県との競争でもございますので、他県の状況についても現在、聞き取っているところでございます。
追加議案の議決をいただいた後で、速やかに発表できるように準備、検討を進めたいと思っております。
◆
加藤康治 委員 ありがとうございます。御期待も多い
旅行支援でございますので、御検討いただいた上で、速やかに御発表をよろしくお願いしたいと思います。
続いて、先ほど
大井委員からも
交通クーポンについてお話がございましたけれども、私は、前回の
委員会の場で、
貸切りバスの支援という観点で、今回の
全国旅行支援について
お尋ねをさせていただきました。前回の課長さんの御答弁の中では、いわゆる全体の
予算枠の2割については
団体旅行枠ということで、
貸切りバスを利用することが要件になっていて、全体の予算の中でも
貸切りバスに配慮した
仕組みとなっているというお話をいただいたところなんですけれども、現在の段階で、その
貸切りバスがどの程度活用されたのか、もしお分かりであれば、教えていただきたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 貸切りバスを活用した旅行の実績ということでございますけれども、
旅行会社を通してやっているものにつきましては、全国の
統一事務局で
予算枠を管理しておりまして、現時点で幾ら執行されているかという金額は私どもでつかんではおりません。ただ、
団体旅行を主に扱っているような一部の大手の
旅行会社さんからは追加で予算をいただきたいということで、一部の
旅行会社さんには追加で配分しておるところでございますので、
団体旅行を主にしているところでは活用されていると理解しております。
◆
加藤康治 委員 ありがとうございます。今、
個人旅行が増えているという傾向もあって、
貸切りバスが非常に厳しいという状況の中で、今回の
全国旅行支援によって非常に光が当たっているかと思いますので、先ほどの
交通クーポンもそうですが、
貸切りバスが活用されるように、またぜひ県としてもお取組を進めていただきたいと思います。
続いて、
観光誘客に向けた、いわゆる
訴求力を高める取組という観点で
お尋ねをしたいと思います。この
観光誘客、やはり
全国各地で行われているということで、いわゆるパイの取り合いではないですけれども、いかにこの
長野県内にお客様を引き込んでいくかということを考えますと、皆様に
訴求力を持っていただく、高めていく取組が重要ではないかと思っておりまして、そんな中で、
キャッチコピーもその一つではないかと思っています。
実は、先月、この
委員会の
県外調査で
名古屋事務所に行かせていただいたときに、私、1枚の
ポスターが目につきまして、その
ポスターはたしか島根県の
観光ポスターだったと記憶しているんですけれども、それが、「あのね、いまね、しまね」という
キャッチコピーだったんです。あっ、こういう
キャッチコピーがあるんだということで非常にびっくりした部分がありましたし、また、今回も御説明いただいた資料3の右下に
ポスターが掲載されていて、「
サイコー!」と書いてあるんですが、恐らく今、旬のお話ですと、
ブラボーというのが
一つ訴求力があるかと思います。今の話は一例ですけれども、やはり長野県としても
観光誘客に向けて、
訴求力を高める取組が重要ではないかと思うんですが、その辺、県としてどのように取り組んでおられるか、その状況について
お尋ねをしたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 誘客の中で
訴求力を高めるための取組という御質問でございます。この冬は「
サイコー!」ということで、資料3の右下にある
ポスターで今、
誘客活動を進めているんですけれども、約1,000枚刷りまして、主には市町村、市町村の
観光協会さんにお配りして掲示していただいています。それから、首都圏も含めてJRの駅にも掲示させていただいておりまして、先ほど島根県の例もありましたけれども、私どもとすれば、駅とかで、一瞬で目に留まるようなインパクトのあるものということで採用させていただいて、このたび、こういった形で
ポスターを作っております。
島根県の例もありますし、他県のものも研究しながら、今後、より
訴求力のあるようなPRをしていきたいと思っております。
◆
加藤康治 委員 ありがとうございます。やはりそういった部分の取組は重要ではないかと思いますので、他県の例も研究していただきながら、ぜひ長野県に来たいと思っていただけるような取組をお願いしたいと思います。
続いて、
インバウンドの関係で何点か
お尋ねをしたいと思います。
インバウンドの
水際対策につきましては、県におかれても、
国土交通省に要請をしていただくといった中で大幅に緩和されて、
インバウンド客の増加が期待されているところであるんですけれども、2か月が経過したと思いますが、県内の現状はどうなっているか、もしお分かりであれば教えていただきたいと思います。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 10月11日の
水際対策緩和以降の本県内での
インバウンドの状況についての
お尋ねでございます。
やはり10月11日の
水際対策緩和によって、
個人旅行が解禁された、それからビザが不要になったということで、日本全体でかなりの
外国人観光客の方が訪れていただいている状況でして、冒頭、部長の
総括説明でも申し上げましたが、
日本政府観光局が発表している数字ですと、10月に訪日された
外国人の方は49万8,600人、約50万人ということで、これは9月の約20万人、21万人というところから一気に倍以上に伸びたというところでございます。
この数字は県別には出ておりませんので、
長野県内について数字でお答えすることはできないんですけれども、やはり
長野県内でも、善光寺、松本城、軽井沢をはじめ主要な
観光地には
外国人観光客が戻ってきているという状況でございますし、また、
宿泊事業者さんに聞き取りをしてみましても、宿泊される
外国人の方もかなり多くなってきている、予約も入ってきているということです。それから、また、これから冬に向かって、特に
スキー場周辺が
インバウンドの本格的な時期を迎えるわけですが、そちらの予約も10月11日以降、これまでは入っていた予約が
キャンセルという動きもあったんですが、それもなくなりましたし、また新しい予約もどんどん入ってきている状況でございまして、かなり着実な回復という状況にはあるかと考えております。
ただ、課題といたしましては、やはり
航空料金がまだ高いとか、それから中国については、
中国国内では少し緩和される動きもありますが、ゼロ
コロナでまだ止まっているところがありますので、その辺、今後に向けて状況を見守っていく必要があるかと思いますけれども、現状を言えば、かなり戻ってきていただいているという状況でございます。
◆
加藤康治 委員 ありがとうございます。県内にも大分戻ってきているという御説明がありました。
それで、実は10年ぐらい前に、私も
長野駅前の
観光情報センターで、一週間ほど研修をさせていただく機会がありまして、たしか冬の時期でしたので結構
外国人の方も訪れて、
問合せがあったりしましたが、
外国人の方、
スノーモンキーに行きたいけれども、どうやって行ったらいいかというお
問合せが多かったんです。そういうことを考えると、
インバウンドの回復ということでは、やはり県内に
外国人旅行客が訪れたくなるような場所や施設を増やしていく、また認識していただくということが重要ではないかと思います。
たまたま私がいたときは
スノーモンキーという声が多かったんですけれども、何で
スノーモンキーは人気があるのかなど、そういった分析も必要だと思うんですが、
インバウンド客を県内に取り込むために何か具体的に取り組んでいることがあれば、教えていただきたいと思います。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 インバウンド客を取り込むために具体的に取り組んでいることについての
お尋ねでございます。確かに
スノーモンキーにつきましては、
欧米中心にかなり人気があるところでございまして、普通、猿は水を嫌う性格があるんですけれども、地獄谷の
野猿公苑のお猿さんは温泉につかるということで、特に欧米の方は、そこでしか見られない光景であったり、そこでしかできない体験であったり、そういったスペシャルな体験に非常に興味を抱かれますし、それに対してお金を落としていっていただけるような特性がございます。そういった特性を踏まえまして、やはり日本には、欧米にはない日本独特の歴史や文化があり、その中でも長野県の歴史、文化がありますので、そういった長野県ならではのコンテンツを中心に
プロモーションもかけていったり、新しい魅力をコンテンツとして造成していくような取組を行っているところでございますし、今後も取組を強化していくというところでございます。
欧米以外の国に関しましては、これまで
コロナ前は、東南アジア、東アジア、オーストラリアから
外国人観光客の方が多く訪れていたところでございます。
インバウンドの回復ということを考えますと、やはりオーストラリアからのスキー客ですとか、東南アジアも雪が降らない地域ということで、黒部立山など雪を見に来る観光客が大勢おりますので、まずはそういった実績国からこれまで人気のあったコンテンツを中心に、またお越しいただけるようになったというアピールをしながら回復を目指してまいりたいと思っておりまして、そのための
プロモーションを強化しているところでございます。また、冒頭申し上げた歴史や文化、欧米等からの取り込みも併せて
プロモーション、それから掘り起こし、コンテンツ造成に取り組んでいるところでございます。
◆
加藤康治 委員 ありがとうございます。ぜひ長野県の特色を生かした
インバウンドの取り込みということでお願いしたいと思います。
最後、もう1点
お尋ねしたいと思います。今、室長さんから歴史、文化というお話もございましたけれども、御案内のように、現在、
観光庁で、自然や文化といった日本の豊富な地域資源を観光コンテンツとして活用して、日本の本質を深く体験したり体感できる、いわゆるアドベンチャーツーリズムを推進しているということで、安全・安心な目的地として旅行される方に来訪、滞在を促して、
全国各地における消費機会の拡大を図る取組を進めているようであります。
このアドベンチャーツーリズムといいますのが、自然、アクティビティ、文化体験の三つの要素のうち二つ以上で構成される旅行を指すようでありまして、アドベンチャーツーリズム旅行者は、旅行を通じて自分自身の変化、視野の拡大、学びなどを得ることを目的としているということで、個々のコンテンツの質の高さは当然なんですけれども、旅行者それぞれの興味や関心に応じたテーマ、またストーリー性のある滞在プランということで、その地域ならではの体験を求めているのが特徴のようでございます。
このウィズ
コロナ時代、観光においても密集を避けた旅行形態の変化が求められているということで、自然や文化といった日本の豊富な地域資源を活用して、日本の本質を深く体験や体感ができるアドベンチャーツーリズムを推進するということは、国内外の観光客の消費額増加、満足度向上につながることが期待されているということであります。
その中で、今お話ししました自然、アクティビティ、文化体験という点については、まさに長野県がアドベンチャーツーリズムにふさわしい場所ではないかということで、どんどん取組を進めていくべきではないかと思っているんですけれども、このアドベンチャーツーリズムに関して、県として何か取組が行われているようであれば、教えていただきたいと思います。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 アドベンチャーツーリズムに対する県の取組という
お尋ねでございます。委員御指摘のとおり、アドベンチャーツーリズムは自然、アクティビティ、文化体験といったところがキーワードになっておりますので、まさに長野県にとっても豊富な観光資源がある中で、しっかりこれを生かしてアドベンチャーツーリズムを推進していきたいと考えているところでございまして、本県では平成30年頃から、本格的にアドベンチャーツーリズムの推進に取り組んでいるところでございます。ただ、その後すぐ
コロナ禍ということで
インバウンドがストップしてしまっているわけですけれども、そのような中においても、アフター
コロナにおける再開を見据えまして、アドベンチャーツーリズムに関するコンテンツの造成ですとか、それに携わるガイドの研修会などを通じた育成といったことに今まで取り組んできているところでございます。
水際対策が緩和されて、これから
外国人観光客が回復してくるという中で、やはりこれまで造成してきたコンテンツ等をしっかり生かして
プロモーションを行っていくというところでございますが、例えば、再開後、10月には、県の観光機構で英国のウォーキングの旅行を企画する
旅行会社さんの視察を支援させてもらったり、あと、
アメリカの富裕層向けの
旅行会社さんに来ていただきまして、善光寺の座禅体験などに取り組むなど、そういった形での
プロモーション等を実施しているところでございます。
このアドベンチャートラベルのワールドサミットというのが、今年は秋にスイスで開催されたんですが、来年は北海道で開催されることが決まっておりまして、こちらにもしっかりブース出展を行うとか、世界中の
旅行会社の
皆さんに来ていただく中、サミットが行われる前にプレツアーといった形で参加者の一部の方に長野県にも来ていただこうかということを現在、計画しているところでございますので、そういったことを通じまして、またアドベンチャーツーリズムにもしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
◆
加藤康治 委員 ありがとうございます。このアドベンチャーツーリズムの世界の市場規模は約100兆円と言われておりまして、また長期で滞在することにもなりますので、消費額も大きくなりますし、密にならないということで、環境にもプラスになるということであります。来年、日本でサミットもあるということでございますので、そういった機会を捉えていただいて、引き続き、県としても積極的にお取り組みいただきますことをお願いいたしまして、質問を終わります。
◆望月義寿 委員 よろしくお願いします。私からは2点、
お尋ねしたいと思います。まず冬の信州
ときめき観光キャンペーンについて、こちらはJRや高速道路会社との連携による
プロモーションということで、県内だけではなくて、首都圏、中京圏にもアピールしていっていただくということなんですけれども、こちらとしてはどんどんアピールしたいわけですが、JRや高速道路会社には、お願いして
ポスターの掲示などをしていただくということで、それについて何かしら料金が発生したりですとか、あるいはこういうときにはこういう掲示をするといった取決めのようなものはあるんでしょうか。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 JRさんとNEXCOさんとの連携の関係でございますけれども、JRさん、NEXCOさん、いずれも信州
キャンペーン実行
委員会の一員ということで、言ってみれば我々と同じ立場で信州観光を推進していただく立場になっております。
JRさんにつきましては、先ほどお話ししました
ポスターを掲示していただいております。
ポスターの掲示自体は、お金はかからないんですけれども、今年の秋もやりましたが、首都圏の電車内のトレインチャンネルですとか、デジタルサイネージといいまして、駅の柱のところにある大きな掲示板のようなものについては、費用がかかっております。
また、NEXCOさんにつきましては、先ほどの信州
キャンペーンのフリーパスの関係をやっていただいておりますけれども、広告費につきましては、
キャンペーン実行
委員会として一定の負担はしております。
◆望月義寿 委員 分かりました。結構、他
都道府県との兼ね合いなどもあって、限られたスペースの中、優先していただくとか、その辺は相手方次第になるかと思うんですが、ぜひ積極的なアピールをお願いいたします。
もう1点です。資料4で、オーストラリア政府観光局と相互送客に向けた協力を確認ということで連携を深めていただきたいんですが、こちらについて、オーストラリアの
観光地として、特にここを推奨するといったものはあるのか、
お尋ねしたいと思います。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 オーストラリアの
観光地で特にここはといった御質問でございますけれども、私ども、資料4に記載の6日間の中で、10月30日に
観光地としてハンターバレーというワインバレーのところを視察させていただきました。こちらは、ワインの醸造所が100以上集積している地区で、もともとブドウの産地でございまして、そういった中でワインの試飲、チーズの試食とか、醸造所の観光ができるとともに、同じ地域の中には庭園をコンセプトにしたテーマパークもありまして、ワインを飲めない子供さんも含めて、御家族で楽しめるような
観光地になっておりまして、シドニーからバスで3時間ぐらいかかってしまうんですけれども、当日は晴れておりまして、非常に気持ちのいい
観光地でございました。
また、シドニーのオーストラリア政府観光局へ行ってまいりました際にも、今、オーストラリア政府観光局では、オーストラリアへ来てくださいということで、世界的にグッデイ!
キャンペーンというものを展開しているところですが、その中では、もともとの大自然、海岸ですとか、あとはカンガルー、コアラといった動物など、やはりオーストラリアの雄大な自然の魅力について、原点回帰といった形で
キャンペーンを展開しているというお話も聞いてまいりました。
◆望月義寿 委員 といいますと、やはり相互送客に関しては、それぞれの
観光地について、例えば、長野県としてはこういった
観光地がお勧めですよ、オーストラリアとしてはここの
観光地を売り出したいといったことで、誘客する側の判断でお勧めの場所が決まるという理解でよろしいんでしょうか。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 相互送客に向けて協力していきましょうということを確認させていただいた趣旨でございますけれども、私どもはスキー、もしくはスキー以外も、これからはグリーンシーズンも含めてコンテンツをしっかり発信していくことで、オーストラリアからの誘客をしっかりやっていきますと、片や、オーストラリア政府観光局は、日本人に対してオーストラリアに来てくださいという
キャンペーンをしっかり張ることでそれぞれの交流を拡大していくと。今、航空便、国際線が
コロナ前までには戻っていない状況ですが、そうやってお互いにしっかりと送客を進めていけば、国際線の需要も伸びて回復に向かっていくということで、しっかりお互いに協力してやっていきましょうという形で確認をさせていただいたというところと、あとは相互に情報共有をしながら、お互いも紹介し合いましょうということも話し合ってきたところでございます。
◆望月義寿 委員 分かりました。これからも御尽力をよろしくお願いいたします。
◆熊谷元尋 委員 よろしくお願いいたします。最初に、午前中も
大井委員から発言がありましたし、先ほど加藤委員からも発言がありましたけれども、
観光需要喚起策について、何点か
お尋ねいたします。
先ほども、新型
コロナウイルスの影響で
宿泊事業者も大打撃を受けたわけですけれども、こういった喚起策によって大分
回復基調にあるという説明があったかと思います。この状態でまた冬の信州を訪れていただける観光客が少しでも増えることを期待したいと思っております。
これからの喚起策の効果をさらに高めるためにも、これまでの取組がどうだったのか、その成果がどのように出ているのかということも、傾向と対策ではありませんけれども、今後の信州の観光需要喚起につなげていくということで、単にクーポン券を配るということだけではなくて、
観光部としてもしっかり分析をしていただく必要があるのではないかと思います。
1点として、
信州割SPECIALの県民割とブロック割が行われたんですけれども、そのときには、東京の
皆さんは対象になっていなかったと思います。その後、
全国旅行支援に移行して、このときになると、東京からのお客さんをお迎えできるようになったと思うんですけれども、最初の県民割、ブロック割のときに、
全国旅行支援でも関係があるんですが、一体どういった地域から長野県に訪れていただいているのかということが分かれば、教えていただきたいと思います。
それと、
全国旅行支援に移行したときに、やはり東京からお見えいただくお客さんが増えないと、なかなか観光客の絶対数が増えていかないし、東京の
皆さんにお金を落としていただくようなことがないと、なかなか
事業者の
皆さんへの波及効果も伸びないのではないかと思うんですけれども、全国に対象を広げた結果、どのような影響が出たのかということについて、教えていただきたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 長野県にほかの県、どこから来たのかという
お尋ねかと思います。まず、昨年度、2021年度の状況をお話ししますと、どこから訪れているかについては、東京都がトップでございました。東京都を含めて1都3県で、41.5%が訪れております。また、愛知県をはじめ岐阜、三重などの中京圏からはトータルで13.9%ということで、この二つの圏域を合わせますと55.4%ということで半分を超えております。また、県内のお客様も16.4%ということで、トータルすると71.8%というデータでして、首都圏、中京圏からの方がおおむね半分ぐらいを占めているといった状況です。
全国旅行支援が始まりまして、直近の11月のあるOTAのデータなんですけれども、大体傾向は変わっておりません。首都圏、1都3県で47.9%、それから東海3県で11.8%、長野県が11.9%ということで、トータルしますと71.6%で、大体7割ぐらいということで、全体の傾向とすれば大きくは変わっていない状況でございます。
◆熊谷元尋 委員 分かりました。それと、例えば、資料の販売実績を見ると、区分が
宿泊施設、あるいは
旅行会社となっているんですけれども、この
宿泊施設というのは、大きなホテルが中心なのか。小さな旅館からホテルまで満遍なくお客さんが行き渡っているのかどうかということと、
旅行会社については、やはり大手の
旅行会社が強いのか、波及効果は中小の
旅行会社にも出ているのかどうかということについて、分かれば教えてください。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 まず、
宿泊施設に満遍なく効果が行き渡っているかということでございますけれども、やはり濃淡はあるかと思います。比較的規模の大きい
宿泊施設のほうがやはり恩恵を被っているという声は聞いております。
それから、
旅行会社につきましても、やはり今、リアルな
旅行会社の窓口の販売よりは、OTA、じゃらん、楽天のようなところが圧倒的な強さを誇っていまして、6割から7割ぐらいはOTAの予約になっていると思います。
中小の
旅行会社様につきましても、私どもで、そちらを通じて購入していただけるように
信州割のホームページなどでも御案内をさせていただいております。具体的に、
旅行会社さんにどの程度、波及効果があるかというところにつきましては、なかなか今の段階では効果が計り知れないんですけれども、引き続き、中小の
旅行会社さんでも取扱い高が増えるように、PRしていきたいと思っております。
◆熊谷元尋 委員 来年もこの
旅行支援が始まるという話が先ほどもあったと思います。こういった
旅行支援がいつまでも続くわけではないと思うんです。どこかの時点ではこれはやめていく事業だと思うんですけれども、たとえ
旅行支援というものが中止になってしまっても、旅行業界の
皆さんにとっていい効果が継続できるような取組について、将来を見据えて、旅行業者、
観光業界に関わる
皆さんと行政が一緒になってしっかりと話合いをして、何か新しい展開が必要であれば、それに取り組んでいく必要があるのではないかと、私はそう思っています。
観光部の考え方がきっとまたあろうかと思うんですけれども、
観光部として、こういった事業が止まった、その先についてはどのように考えていらっしゃるのか、教えていただければと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 誘客施策が止まった後ということでございます。
年明け以降の
全国旅行支援も割引率等が下がりまして、徐々にソフトランディングに入ってきているのかと思っております。現在、
宿泊施設の代表の
皆さんですとか、大手の
旅行会社、それから予約サイトの
皆さんが集まる旅館ホテル組合会の
観光誘客委員会というものがございまして、定期的に
情報交換、
意見交換をしているところでございます。
委員御指摘のとおり、これで
需要喚起策が止まって、来年度は大型催事もない中で、全国との競争が本格的に始まるものと考えております。現在、来年度当初予算編成の時期を迎えておりまして、こういった
事業者さんの声も含めまして、どういった誘客政策、
プロモーションが有効なのか、まさに検討しているところでございまして、今年度の事業の分析、あるいは来訪者の分析等を行った上で、来年度、効果的な
プロモーションに向けて、検討してまいりたいと考えております。
◆熊谷元尋 委員 今、説明があったように、またぜひしっかりと
情報交換をしていただいて、これまでの取組を分析する中で、将来を見据えて、少しでも効果が上がるような取組をしていただきたいと思います。
次に、この
委員会で関西方面へ行ってきました。そのときに大阪へお邪魔して、2025年に大阪で開催される関西万博の予定地まで足を運んだわけではないんですけれども、そのすぐ近くの事務所の高いところから見ることができまして、大阪ではそういった大きな催し物の計画が進んでいるとお聞きしてきました。
まだ関西万博と自治体の関わりというものがそんなにはっきりと動き出しているわけではないと思うんですけれども、関西の市町村の中には、関西万博の機運を醸成するとか、あるいは少しでも住民の
皆さんに知っていただくように情報発信をしていくといった取組が始まっているんですが、この関西万博と長野県、これからどう関わっていくのかということについて、もし現時点でお考えがあるようでしたら、教えていただきたいと思います。
◎
渡辺高秀 観光部長 関西万博と長野県との関係でございます。長野県は、今、
観光部、大阪観光局、観光機構と連携協定を結んでございまして、また日本みどりのプロジェクトについても知事が会長になってございまして、そちらを通じても、大阪の観光局とかなり密接な関係をつくってございます。
1点、みどりのプロジェクトについて言わせていただくと、その中にも関西万博を使った
観光誘客や環境についての情報発信といった取組をしているところでございます。併せて、先ほどの連携協定の中でも、関西万博を意識し、相互にやり取りしていきましょうということで、今、具体的なブース、関西万博に出せるようなものですとか、また、関西もこれから機運が盛り上がる中で、せんだっても12月2日、長野県もスノーの関係の市町村が大阪に行って、
キャンペーンをやって、そこに大阪の観光局にも一緒に加わっていただくなど、相互連携をしているところでございます。万博を含めて、それを意識しながら相互交流を進めたいと考えているところでございます。
◆熊谷元尋 委員 まだまだ具体的な取組、関わりについてはこれからだと伺いました。関西万博は愛知県で開かれた万博以上に、国内ももちろんですけれども、海外からも観光客を迎え入れるという説明もありました。
昨日の
委員会の中で、両角委員からも、大阪へ行ってみると、信州は遠いというイメージを持っている方たちがいらっしゃるんだというお話がありました。何千万人という人が関西万博へ訪れるわけですので、信州を知ってもらう絶好の機会ではないかと、素人ながら、そんな感じがするんですけれども、例えば長野県から関西万博へ訪れるルートについて、向こうで説明していただいた担当者の方と歩きながら話したときに、一般的には、従来型ですと、
観光バスも当然受け入れるし、マイカーで個別に来られる方もいらっしゃると思うといった中で、松本空港から神戸空港へ路線ができているから、そういったものもどうですかという話をしたら、関西万博については、松本から飛行機で神戸へ行ってもらった後、バスでの移動というのももちろんあるんですが、神戸空港から万博の開催場所まで船で海上輸送するというような話もありました。2025年というと、まだ先のような話ですけれども、私はもうそんなに余裕がないという感じがしますので、その辺についても、また関西万博の事務局等としっかりと
情報交換をしていただいて、長野県からスムーズに移動できるように、ぜひ考えていただきたいと思います。具体的にはまだこれからということですので、なかなかお話をしにくい面があろうかと思いますけれども、そういった点について、もしお考えがあるようでしたら、お聞かせいただきたいと思います。
◎
渡辺高秀 観光部長 万博に向けて、いわゆる長野県と大阪との相互誘客につながる取組のお話かと思います。委員御指摘のとおり、特に空港を活用するというのは、遠いところについては時間的にも距離的にも非常に短くなり、効果的な輸送手段だと思ってございます。御指摘の点を踏まえて、私どももまた検討してまいりたいと思いますし、今後、北陸新幹線の敦賀延伸によってかなりの時間短縮になり、関西方面が近くなってくるかと思ってございます。今もそういったことを見据えて、私どもも
信州割、ブロック割といったときに、そちらにもPR広告をしながら、長野県をできるだけ身近に感じ、選んでいただけるような取組もしているところでございます。
委員御指摘のとおり、関西万博は非常に大きなチャンスになると思っておりますので、アフター
コロナに向けて大きなきっかけになり得るようにしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
◆熊谷元尋 委員 もう1点、先ほど、部長からブースを設けてといったお話もあったんですけれども、関西万博の担当者の方からは、かつてのこういったイベントですと、例えば長野県の碑のようなものを設けて、そしてブースを設けて、長野県から農産物などを持っていって、販売していたが、実は今、そういったやり方が本当にいいのかどうかということを事務局でも考えていて、もっと違うやり方があるのではないか、従来型のものだけでいいのかということについては研究している最中だというお話もありました。ですので、長野県では従来型のものを想定しているとすれば、実は関西ではそういったことは考えていないというようなこともあり得るんだと思います。
そういったことで、また大阪事務所を通じての
情報交換になるのか分かりませんけれども、2025年を見据えて、私はやはり大阪事務所の機能強化というか、担当者の増員が必要であれば、そういったところもしっかりと対応していくのがとても大事ではないかと感じて帰ってきましたので、その辺もまたぜひ研究していただければと思います。その点についてはお願いをして、もし部長から何か話があるようでしたら、お聞かせいただければと思います。
◎
渡辺高秀 観光部長 大阪につきましては、今、大阪事務所で所長以下、観光機構も含め、積極的な取組をしていただいているところであります。機能強化という面で、人的な問題、いろいろございますけれども、とにかく一つ大きなターゲットになるということは私どももしっかりと認識をしてございます。委員御指摘の点も踏まえて、今後の在り方についても、大阪事務所、庁内、各部局も含め、また研究してまいりたいと思います。
◆熊谷元尋 委員 最後に、これは直接
観光部の扱いではないかもしれませんけれども、パスポート、旅券について、これはもしかしたら私の認識違いかもしれませんが、来年からオンラインで申請、取得ができるようになるということを聞きました。そこで、長野県のホームページを見たりすると、そういった内容が載っていないけれども、他県であればパスポートの発給がこのように変わっていくといった案内が出ているんです。もし可能であれば、また
観光部からパスポートを扱う県民文化部に連絡を取っていただいて、そういった情報が県民にきちんと伝わるような形にしていただきたいと思っていますので、パスポートのことについて、もし間違っていたら訂正していただいて、合っていれば、ぜひそのようにお願いしたいと思います。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 パスポートのオンライン申請に関しての
お尋ねですけれども、すみません、先ほど委員おっしゃるように県民文化部の所管になりますので、いつからとか、県のホームページに掲載されているかどうかという詳しいところをこちらでは確認できておりませんが、もし他県が情報提供等をされていて、長野県が遅れているようであれば、速やかに県民文化部に伝えて、しっかり対応してまいりたいと思います。
日本のパスポートがオンラインで申請できるということは、日本人が海外に行きやすくなるということで、先ほどオーストラリアのお話でも申し上げましたけれども、やはり相互に交流していくことが、こちらへ来ていただく
インバウンドの回復にもつながってくると思っておりますので、しっかり対応していただくように伝えてまいりたいと思います。
◆熊谷元尋 委員 以上で終わります。
◆両角友成 委員 それでは、私からも何点か質問させていただきます。もう最後ですので、何かダブるところがあると思いますが、よろしくお願いします。
9月定例会で、持続可能な観光ということについて、質問させていただきました。先ほど、部長の最初の挨拶で、宿泊者数は
コロナ禍前の88%まで戻ってきたという話があったんですが、持続可能という点で少しお願いしたいと思います。
その9月の
委員会のときに、国内の宿泊、観光、レクリエーション等の動向を見ると、
コロナ禍の中で、医療、介護現場を中心に、有給休暇の取得がなかなか難しい、あるいは不況の長期化による家計消費支出、自由時間と旅行関連支出の伸び悩みと、そして、ここに来て、物価高と、この辺のことをしっかり直視しておく必要があるということを言わせていただいております。それで、
インバウンドや富裕層の旅行の受入れだけでは一過性で終わる危険性があるのではないかということを指摘させていただいたわけです。
戻ってきたという部分については、例えば私の地元の
宿泊施設、松茸山荘でも、今年は松茸がある程度出たということも関係あるのか、お客さんが帰ってきたという言い方はしていました。アルプスの根っこみたいな乗鞍に出かけたときも、お聞きすると、夏の頃から戻ってきたという感覚はあるということでした。ただ、この冬がどうなりますかということはおっしゃっていまして、私も戻ってきたというイメージはあるんですが、11月定例会で聞きますと言っておきましたので、持続可能という点で、今の状況をどのように思っていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
今、熊谷委員とのやり取りでも、新しい取組という話もあったんですが、取りあえず現状についてお聞きしたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 観光の現状についての御質問でございます。繰り返しになりますけれども、統計的な数字としましては、国で出しております宿泊旅行統計に頼らざるを得ないということで、今年度、各月を見ますと、
コロナ禍前の7割から8割ぐらいで、宿泊に関しては一定程度戻っておりますし、また足元の予約の状況につきましても、先ほど、じゃらんと楽天の伸び率の順位を御紹介させていただきましたが、
個人旅行については戻ってきてはいるかと思います。
ただ、まだ戻ってきていない部分とすると、
インバウンドですとか、出張などのビジネス需要、それから修学旅行や合宿というのはもう一定程度戻っているかと思うんですけれども、まだ
団体旅行が戻っていないということで、今、7割、8割にとどまっているのかと認識しております。
団体旅行につきましては、先般、SDGsをテーマにした合宿などへの支援事業を大学に拡充したり、また、首都圏でのキャラバンということでやっておりまして、今、まだ戻ってきていない部分については取り込みに向けて活動をしているところでございます。
◆両角友成 委員 ソフトランディングといった話もありました。緊急事業であったり、
需要喚起策であったり、対策は取っているけれどもと、そのために、定期的に関係の
皆さんに集まっていただいて、話合いもしているということであります。
私は、やはり普通に生活していらっしゃる方が旅行に出かけられるような環境というものをどうやってつくっていくかということだと思います。なかなかマスクが取れない状況がありますので、
皆さん、大変だと思いますが、5か年計画で何か温めているような部分もあるでしょうから、そのことについてはまた2月定例会でお聞きしたいと思います。
資料1で少し気になっているのが、(4)の割引方法の
観光クーポンの件なんですけれども、
観光クーポンはDX推進、精算業務の効率化などを図るため、令和5年1月以降は電子クーポンを原則とするとあります。こういうものに関連して、プレミアム食事券が、昨年は郵便局で出していたけれども、今回はスマホやクレジットカードなどで出すので、もう郵便局等々についてはやめるということになりますと、スマホを持っていらっしゃらない方、あるいは御高齢の方などはプレミアム商品券そのものが手に入らないということで、県民の
皆さんからは、これはどうなんだろうと。せめて郵便局に行ったら買えるというのは残してほしいとか、もっと平等にみんなが使えるようにしてくれないかとか、あるいは、生活に一番大変な困窮者とか、高齢者の
皆さんに、ある程度、そういう道を残しておいてほしいといった御意見もいただいたりしています。原則といいますので、ある程度は残るんだろうとは期待しているんですけれども、私も、この間、一回だけ義理があって出かけて、宿を使わせてもらったときに、3,000円分ですか、今日、明日だけで使ってもらえばということでクーポンを渡された記憶があります。私もそれなりの年なんですが、私の人生の先輩、もう少し年齢が上の
皆さんにしてみると、券をもらえれば使えるけれども、それがここで書いてあるように電子クーポンで決済ですよと言われたときに、果たしてどうなのかという思いがあります。このようにしていく流れだとは思いますけれども、原則とか、残すのかというところについてお願いしたいんですが、いかがでしょうか。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 観光クーポン電子化についての
お尋ねでございます。
観光庁からは、電子化が原則と言われておりまして、今、確認している範囲では、例外として紙でも認めるという見解が示されております。
それで、私ども、電子化する
観光クーポンの
仕組みですけれども、いろいろな
仕組みがございまして、比較をした結果、長野県のプレミアム食事券と同じ
仕組みにして、利用者の方が比較的慣れているような
仕組みを導入することを考えております。
一方で、特に高齢者の方ですとか、スマホを持っていない方につきましては、紙クーポンも併用可ということですので、まだ最終的な決定ではありませんけれども、両方、併用という形で準備を進めたいと考えております。
◆両角友成 委員 県民の中からもそういう意見が私たちのところに届きましたので、ぜひ残す方向でお願いしたいと思います。
前回の質問で、鉄道のことを取り上げまして、これはまた後で、11月定例会で聞きますということにしておきました。鉄道と観光という立場で答弁をいただいて、頭出しのような答弁で、急に言われてもというようなことがありました。
そのときに、二次交通について、ワインバレーとかいろいろな答弁もいただいたんですが、具体的に、一つの例として白馬村の要望、村として二次交通を立ち上げるときに、県も一緒に関わってもらえないかということで、これは別に白馬村に限らず、一般論としてそうしてもらいたいという要望について、県としてきちんと受けて、一緒にやろうかといった形になるのか、お考えをもう一度お聞きしたいと思います。
◎
若林憲彦 観光誘客課長 すみません、
お尋ねから少しそれるかもしれないんですけれども、鉄道と観光の連携といったことでは、県内各地で様々、ローカル線を活用した観光の取組が進んできておりまして、例えば、しなの鉄道では、今年、千曲川ワインバレーの沿線、小諸、東御、上田、坂城といったところで同時多発的にワインのイベントを開催して、それに合わせてはしごするような形で鉄道を利用していただくといったイベントも開かれております。また、小海線では、サイクルトレインということで、JRさんと佐久地域振興局で連携したり、あるいは、南信州では、飯田線の秘境駅のようなところ、普段見られない廃線のところなどをツアー化したものがございまして、県でもツアー造成に支援したりということで、ローカル線を絡めた観光振興という面では、県でも一定程度、支援をしてきているところでございます。
それから、今、委員から二次交通のお話がありましたけれども、
インバウンドも含めて、今後の観光を考えていく上でやはり二次交通の足の確保というのは非常に重要だと思っておりまして、先ほど、私どもも旅行関係者との定期的な懇談があるというお話をしましたが、バス、あるいは鉄道各社の方々たちも参加している会議がございますので、そういった中で、二次交通の確保について話し合っていきたいと思います。
◆両角友成 委員 以前に、白馬で無人のバスを走らせて、それに観光客を乗せるというような構想とか、いろいろなことを計画されていたと思うんですけれども、ぜひ一緒になって頭を悩ませてもらえればと思います。要するに町村で職員がそんなにいらっしゃらないところにしてみれば、県に期待する部分は大きいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
知事の
トップセールスということで、いろいろな評価はいただきました。オーストラリアに行かれたんですけれども、そのお隣のニュージーランドには、クライストチャーチという都市があって、非常にきれいな都市だということで、私らが行った時も、ニュージーランドの木というものについては、家庭の庭にあっても切れないくらい、いろいろなものを大切にしているところで、そこで、家庭に花を植えて、大切に育てると、それが町全体に近いくらいになっていて、その花を見るために外国からお客さんがおいでになるということでした。花のきれいさだけで世界から観光客が来るというんです。こういった夢があると言っていいのか、こんな時期だからこそ、そういったことも考えてもらいたいと思ったんですが、急に言われても困ってしまうでしょうけれども、何かありましたらお願いします。
◎
小池秀一 国際観光推進室長 今、委員からは
インバウンド誘客のためのニュージーランドの花の取組を御紹介いただいたわけでございますけれども、日本での
インバウンド誘客に当たりましても、一つ、桜というのは人気になっておりますので、そういった植物、花とか、きれいなものをコンテンツとして誘客を図っていくということは非常に有効な手段と考えております。
また、県内でも花いっぱい運動であったり、小布施でも、それぞれのお宅で花壇をやってもらったりと、そういった取組が観光にも生きている事例もございますので、花も含めて、町のきれいさですとか、そういったものをきちんと観光にも取り込んでいけるように、また各
観光地の皆様とも話し合いながら、そういった観点も含めて、どんな形で
観光地づくりを進めていくか考えてまいりたいと思ってございます。
◆両角友成 委員 唐突な話で申し訳ないんですけれども、産業労働部でお聞きしたら、全国ではオーストラリアにお出かけになった知事もそんなにいらっしゃらないという答弁もある中で、意欲的に取り組んで、26人でお出かけになっているわけですので、それを支える
皆さんとしても、何かいろいろ考えたらどうかと思いまして、提案させてもらいました。
これは農政部に関係するんでしょうけれども、クラインガルテン、グリーンツーリズムということで言われて、もう30年ぐらいになりますか、私ら、ドイツに行って、クラインガルテンを見たときに、ドイツですから、区画は石を貼るくらいきちんとしていて、そこに3種類以上の実のなる木を植えるということで、外国の人も含めて観光客、どなたが来ても、道を歩いていて、取れるところで取ってもいいということでした。
そのときは副市長という方に案内してもらったんですが、電気が来ると貧富の差が出てしまうので、一角に穴を掘って、そこにビールが入っていて、これが冷蔵庫なんですと、またラウベという避難小屋では自分の母が使っていたベッドだと言っていました。
そして、私たちを案内してくれた方が、三交代等で、町で必死に働いている
皆さんの息抜きのためにも、こういう区画を提供して、ほっとしていただくようなクラインガルテンにしたいんだと言っていました。そういったことで、都市の近くにあるというのがドイツの特徴、ヨーロッパの特徴ではあったんですが、私はああいったものを見て、最初に言ったように医療や介護で本当に御苦労されている方、あるいは三交代で必死に働いている
皆さんにほっとしていただくという点でも、また観光という点でも、それが使えるというのであれば、県として、5か年計画もほぼ出来上がっている時期ですけれども、何かそういうアイデアみたいなものも必要なのかと思います。
たまたま私が住んでいるところ、旧四賀村は、滞在型のクラインガルテンが1993年、平成5年からと早かったんですけれども、坊主山と緑ヶ丘というところにありまして、この頃、調べましたら、53区画ある坊主山クラインガルテンは98%、78区画の緑ヶ丘は100%ということで、要するに30年近くずっとやってきているということですよね。お金は一年間で10万円から36万円ですから、10万円で借りられるところは月に1万円かからないということです。緑ヶ丘は新しく、少しラウベが大きかったりするので、37万円から51万円ということですが、12か月で割ったら、三交代で頑張っていらっしゃる方だったら何とかなるのかと思います。
そういったことで、5年間を区切りとして、それ以上はほかの
皆さんにといったことになるんですが、結構人気があり、30年間、100%近くでやってきていまして、グリーンツーリズム、ある意味、観光の一つだと思うんですけれども、そんなことについても長野県の自然を生かしていく観光ということで、ぜひお考えいただきたいと思います。これも提案のような質問ですが、何かありましたらどうぞ。
◎
渡辺高秀 観光部長 委員からもお話がありましたように、旅をしていただくときに、ほっとしていただくというところ、我々、観光産業をいかに活性化させていくかというところはございますけれども、ある一面、また違った意味で、長野県に来ていただく方にしっかりといいイメージを持っていただく、また県民の方にも身近で楽しんでいただくということも大事だと思ってございます。
そういった中で、例えば、クラインガルテンのような農業の取組であったり、ほかにも長野県ならではといいますと、森林体験であったり、また今、よく、おてつたびということで、お手伝いをしていただきながら、その地元に溶け込んで、旅行していただくという新しい旅のスタイルも出てきているところでございます。
今、お話のあったようなところというのは、今後、5か年の中でも、持続可能ということを考えたときに、やはりそういった旅行であったり、そういったスタイルを取り込んでいくことも重要だとは思ってございます。また、今、様々なコンテンツについて、観光機構ともいろいろ検討しているところでございますので、その参考にさせていただき、研究といいますか、検討を進めてまいりたいと思ってございます。
◆両角友成 委員 すみません、突然の提案なので、また2月に何か聞くかもしれません。そのぐらいにしておきましょう。
観光税について、現在の状況はどうなのかというのが気になっています。
観光関係のインフラ整備をどうするかといったことで、観光客から観光税を頂くということですけれども、既に複数の自治体では導入を始めているというお話があったり、阿部知事は、世界水準の山岳観光リゾートを実現していく上で、観光客からのものはどうだろうということで、そのような整備等を進めていく、それが必要だというようなやり取りが9月の定例会であったんですが、担当の
委員会なものですから、今の県の状態をお聞きしたいと思います。
◎
小林伸行 山岳高原観光課長 観光振興財源の検討に関する
お尋ねかと思います。9月定例会の中で、知事から、世界水準の山岳高原
観光地域づくりを具現化して、受入れ環境のさらなる整備を進めていくために、また、
インバウンドがこれから本格的に回復して、観光が地域間で競争になっていく中で、将来にわたって選ばれる
観光地づくりをしていくためには、従来の補助金や税だけに頼らない、持続的で安定的な財源が必要だということで、観光振興財源の研究をしているところでございます。
具体的には、10月に観光戦略推進本部に観光振興財源の検討プロジェクトチームを設置しまして、現在、その財源の使途ですとか、税とした場合には、課税客体、どういったものに課税できるのか、また徴収方法と併せて徴収のコスト等の検討、それから市町村に入湯税等がありますので、そちらとの役割分担等の議論をしておるところでございます。
また、他の自治体の先行事例等についても調査も行っておりますし、また、
観光関係者とも随時お話をさせていただいておるところでございます。
これまでの検討の中で、今、先行的に取り組まれているところを見ますと、
インバウンドの受入れに向けた環境整備、オーバーツーリズムの対応ですとか、
観光地や
宿泊施設の高付加価値化などに活用されているようなケースもございますので、そういったところも参考にしながら、現下の観光課題、特に
コロナによって新たな観光需要も生まれてきておりますし、またこれからますます
インバウンドが回復してくることによって、やはり受入れ環境もそれに合わせて整備をしていかなければいけないところがございますので、そういった点、今後の観光需要もよく考えながら、観光振興財源の在り方についてまた考えていくところでございます。
◆両角友成 委員 ぜひ、慎重に取り扱っていただきたいということだけ申し上げておきたいと思います。
どうやって長野県にお客さんを呼び込むかというところでは、
皆さんも全く同じ方向だと思いました。
この間、それこそこの
委員会で、大阪、名古屋に出かけたんですが、その視察の際の最後のまとめで、共
田委員長から、これからは東京圏だけでなく、まさに関西、大阪、名古屋に目を向けるときではないかというような結びがありましたので、そのことを紹介して、質問といたします。ありがとうございました。
○共
田武史 委員長 ほかに御発言もありませんので、以上で
観光部関係の質疑を終局いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議ありませんので、質疑を終局いたします。
ただいまから、議案の採決に入ります。最初に、第1号「令和4年度長野県
一般会計補正予算(第4号)案」中、第1条「第1表
歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款
商工費、第2項 観光費について、採決いたします。本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、第26号「令和4年度長野県
一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表
歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款
商工費、第2項 観光費について、採決いたします。本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
ただいまから、陳情の審査を行います。当
委員会に付託されております
観光部関係の陳情を議題といたします。過日、お手元に配付いたしました審査資料を御覧願います。
観光部関係の陳情は、陳情の新規分4件であります。
なお、審査に際し、継続審査とする旨の御発言をされる場合は、なるべくその理由も一緒に述べていただくようお願いいたします。また、願意が複数ある陳情で、その一部が採択できないために、継続審査と決定した場合は、付記事項として陳情者に通知することについて、その都度お諮りすることといたしたいと思いますので、御了承願います。
それでは、新規の陳情の審査を行います。まず、陳第799号及び陳第831号は同一の願意でありますので、一括して審査いたします。
理事者の説明はいかがいたしましょうか。
〔「不要」と呼ぶ者あり〕
本件について質疑等ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
以上で質疑を終局いたします。それではこの陳情の取扱いはいかがいたしましょうか。
〔「採択」と呼ぶ者あり〕
ただいま採択との御発言がございました。お諮りいたします。それでは陳第799号及び陳第831号については、採択すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議ありませんので、採択すべきものと決定いたしました。
次に、陳第875号についてであります。
理事者の説明はいかがいたしましょうか。
〔「不要」と呼ぶ者あり〕
本件について質疑等ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
以上で質疑を終局いたします。それではこの陳情の取扱いはいかがいたしましょうか。